おかみさん(6)

力士たちが「おかみさんがのほほんとしているから他の部屋になめられるんだ」と話をしているのを聞いてしまったはつ子は、スパルタおかみに変身することを決意するが…。
十両だった花嵐がついに入幕。
力士仲間は、花嵐の名前入りの浴衣を仕立てることになった。
道懽山は、母親にちょっと似ているおでんやの偏屈おばちゃんに仕立てを頼みに行く。
「春日部屋」力士たちと後援会の方々との草野球大会が行なわれた。
どうにも乗り気じゃない力士たちだったが、気づくと、目の前の病院の窓には大だかりの観客。
はつ子とマネージャーの臼木は“金の卵”の噂を聞き、新弟子のスカウトに行った。
そこで二人は、喧嘩好きの乱暴者、谷恵一に出会う。
大勢の不良にからまれている谷は、臼木に救われ、その姿を見た谷は行方をくらましてしまう。
二日ぶりに姿を現した谷は、「もう馬鹿はやっちょれん」と入門を決めたのだ。
サンタクロース=パパだと思っている祐太くん。
母子家庭なので、自分にはサンタクロースがこないと思っていた。
そんな祐太くんを見た力士たちは、おっきなサンタになって祐太くんの家を訪ねることに。
毎日欠かさず稽古を見に来てくれる清水のおじいちゃんが、今朝はこない。
心配した逆波が様子を見に行くと、部屋で倒れていた。
そのまま入院することになったのだが、最後まで逆波の相撲を見続けたいと言って、すぐに退院してしまう。
実は病に蝕まれていたおじいちゃんは、もう永くはない。
何も知らない逆波は、おじいちゃんが見守る中、次々と勝星を挙げていく。
逆波はおじいちゃんとともに、十両の全勝優勝を賭けた一番にのぞむ。
逆波は見事優勝。
それを見届けて、おじいちゃんは息をひきとるのだった。
咸臨丸の元気がない。
彼は先場所で大ケガをした後なので、再びケガをすることを恐れ、稽古に打ち込めないのだ。
咸臨丸を元気付けようと、親方とはつ子は、彼のおじの店に連れて行く。
“場所中ははつ子の超まずいチャンコを残らず食べ、パンツは必ず左から履く”など、ジンクスをやたらとかつぐ花嵐。
あれよあれよと勝ち進んだ彼は、なんと11連勝し、春日部屋始まって以来の優勝力士誕生の可能性が出てきた。
おかみさんも親方も後援会の人々も、優勝へのプレッシャーでガチガチに。
そんな中、花嵐は…。
全国大会を制覇した金の卵、金森が春日部屋の見学にきた。
どこの部屋からもひっぱりだこの金森は、倉品部屋に行くことがほぼ確定していた。
どこの部屋でもチヤホヤされる金森だが、春日部屋ではまったくおべんちゃらを使われない。
倉品部屋入りが決まっていた金森が、突然「春日部屋に入門したい!」といいだした。
彼の心を射止めたのは、どうやらはつ子らしいのだが…。
関取になった初音は最近元気がない。
幕下時代に親しかった仲間たちと、以前のように付き合えなくなったからだ。
そんな彼に臼井は…。
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